大田区長原の内科「夫婦坂クリニック」

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性感染症

クラミジア

クラミジアは感染率の高さと症状が出にくい事から知らず知らずのうちに感染してしまい、感染に気付かずに感染させてしまう病気です。

症状としては、男性は尿道にむずがゆさをおぼえるようになったり、女性は帯下が増えて腹痛を起こしやすくなったりするものの、感染に気づかないケースが多いです。

放置すると、女性であれば症状の悪化・卵管炎・腹膜炎・子宮外妊娠・不妊症の原因になることもあります。
また男性であれば粘膜の炎症によりHIVをはじめ、他の性感染症(STD)への感染リスクも高まります。

淋菌感染症(淋病)

淋菌感染症は、クラミジアに次いで感染者数が多い性感染症です。

男女では症状がまったく違い、男性は激しい痛みやペニス全体が腫れ上がるほどの激しい症状が出ることもありますが、女性は症状が出ないことがほとんどで、感染に気が付かずに男性を感染させてしまうことが多いです。

放置すると、女性であれば症状の悪化・卵管炎・腹膜炎・子宮内膜炎・子宮外妊娠・急性膀胱炎・不妊症の原因になることもあります。
また男性であれば症状の悪化・尿道狭窄症(尿道が狭くなる)・精巣上体炎・男性不妊症の原因になることもあります。症状は強く、陰囊内容は腫大し、局所の疼痛は歩行困難を訴えるまでになることがあります。

梅毒

梅毒は、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。

早期の薬物治療で完治が可能です。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで途中で治療をやめてしまわないようにすることが重要です。また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防が必要です。

感染後、経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。

第Ⅰ期: 感染後約3週間

感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性もあります。感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査が勧められます。

第Ⅱ期: 感染後数か月

治療をしないで3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともあります。しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原菌は体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。

晩期顕性梅毒(感染後数年)

感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。

 

また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります(先天梅毒)。

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