舌下免疫療法は、スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎に有効な治療法です。
アレルギーの治療法の一つに、その原因となる物質(アレルゲン、抗体)を体内に少しずつ取り入れて体を徐々にアレルゲンに慣らしていって抗体をつくる「アレルゲン免疫療法(減感作療法)」があります。「舌下免疫療法」は、アレルゲンが配合された治療薬を「舌の下」にしばらく含んでから飲み込んで、少しずつ免疫を作っていくアレルゲン免疫療法(減感作療法)の一種です。
治療薬の服用は、1日1回少量から始め、その後、継続して一定量を服用していきます。
期待できる効果としては、アレルギー症状を治したり、長期にわたって症状を抑える効果があります。また、症状が完全に収まらない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。
【アレルギーに対する各治療法のメリットとデメリット】
メリット | デメリット | |
---|---|---|
対症療法
(内服・点眼・点鼻) |
・効果の発現が早い ・症状がある時期に服用すればよい |
・効果が持続しない
・対症療法なので治ることはない |
舌下免疫療法
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・根本治療であるので抗アレルギー薬の服用が必要なくなる ・スギ花粉とダニアレルギーの治療が同時に行える ・自宅で治療できる |
・効果の発現が遅い
・最低でも2年以上継続する必要がある ・症状がないときも毎日の服用が必要 ・舌下に1分間薬を保持して飲み込む ・スギ花粉とダニアレルギーのみの治療である |
※スギ花粉症舌下免疫療法は6月から12月までの開始です。花粉症飛散期は開始できません。
まずはアレルギー検査を行うことをおすすめいたします。