頭痛症
頭痛症とは?
頭痛は病気が原因でおこるものとストレスや生活習慣によって起こるものがあります。
痛みも頭がギュッと締め付けられるようなものから、こめかみがズキズキするような痛みなど原因や頭痛の種類・痛む箇所は様々です。
まずは頭痛のメカニズムを理解し、発症しやすい条件や痛みのおさえ方を知り、自分なりの対策を持つのが大切です。
頭痛症の症状
頭痛の症状は、人によって感じ方が大きく異なります。
- 痛み: 脈打つような痛み、締め付けられるような痛み、ズキズキする痛みなど、痛み方は様々です。
- 場所: 頭全体が痛む場合もあれば、片側だけ、あるいはこめかみや後頭部など、特定の場所が痛む場合もあります。
- その他: 吐き気、嘔吐、光過敏症、音過敏症、集中力の低下などを伴うこともあります。
頭痛症の原因
頭痛の原因は、大きく分けて一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。
- 一次性頭痛: 特定の病気などが原因ではなく、頭痛そのものが病気とみなされる頭痛です。片頭痛や緊張型頭痛が代表的です。
- 二次性頭痛: 高血圧、脳腫瘍、脳出血など、他の病気や障害が原因で起こる頭痛です。
一次性頭痛の中でも、特に多いのが片頭痛と緊張型頭痛です。
緊張型頭痛
痛みの特徴 | 頭が重く圧迫されるような痛み、頭がギューっと締め付けられるような痛み |
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症状 | 後頭部、こめかみ、額を中心に締め付けられるような痛みが長時間続きます。 頭痛のほかにも肩こり、眼精疲労、めまい、倦怠感が起こる場合もあります。 |
原因 | 主な原因はストレスや疲労によって頭・首・肩の筋肉が緊張・収縮し血行が悪くなるため |
片頭痛
痛みの特徴 | こめかみから目にかけてがズキズキと痛む |
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症状 | 発作的な痛みに加えて吐き気、嘔吐が起こる場合もあります。 数時間~3日程度持続することもあります。 痛みがある中で体を動かしたり、頭の位置を変えると痛みがひどくなるのも特徴です。 |
原因 | 寝不足、過労やストレス、特定の食べ物やくすりなどが刺激となることもある |
頭痛症の種類
頭痛の種類は非常に多く、上記以外にも様々な種類の頭痛があります。
- 群発頭痛
痛みの特徴 目がえぐれる、暴れだしそうな痛み 症状 毎日、ほぼ決まった時間に片側の目の奥にじっとできない痛みがあります。
30分程度~長くて2時間程度続き、自然に治ります。原因 目の奥の動脈の拡張。詳しい原因は不明。 - 薬物乱用頭痛: 痛み止めを頻繁に服用することで、かえって頭痛が悪化してしまう状態です。
- 三叉神経痛: 顔面の一部分に激痛が走る神経痛で、頭痛の一種として扱われることもあります。
頭痛の原因と予防
- 頭痛の原因はお酒の飲み過ぎやスマホの使い過ぎなど自身で防げるものもあります。
病気の場合はサインを見逃さないことが大切です。
どんなときにどんな症状が出やすいかを把握して予防していきましょう。 - 緊張型頭痛
- 主に身体的・精神的ストレスが発症の原因となります。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいると緊張型頭痛が引き起こる確率が高まります。
正しい姿勢を心掛け、さらに適度にストレッチを行いましょう。
それ以外にも顎関節の異常からくる筋肉の緊張が原因となることも。湯舟にゆっくりつかったり、ストレス解消を適度におこなったりマッサージして血行を良くすることも効果的です。
また、視力が合わない眼鏡をかけたり、長時間のパソコンの使用など目の疲れからくることもあるため、適度に目を休めることも大切です。
いずれも心と体の緊張が大半ですので、薬で治すというよりストレスを溜め込まないよう心がけることが大切になります。 - 片頭痛
- 突然のひどい頭痛で発症します。また、女性ホルモンと関係があるといわれ女性に多いといわれている頭痛です。 前兆として気持ち悪さがあったり、視界がぼやけるなどの症状があらわれることもあります。そのため、あらかじめ、「頭痛が起こるかも…」と分かる場合もあります。 まずは緊張型頭痛と同様に頭痛の引き金になる原因を避けることが大切です。 日頃からストレスを軽減し、緊張する状態から解放されることが大切です。 ストレス解消をし、規則正しい生活リズムを作っていきましょう。
- 群発頭痛
- 目の奥の動脈が拡張することでその周囲に炎症を起こし痛みが発症すると言われていますがはっきりとした原因は不明です。
飲酒、喫煙、気圧の変化も原因となりうると言われており、体内時計の不調が最大の要因です。
発症した場合は医師の指示に従って酸素を吸入することで痛みを軽減することも効果的ですので早めの受診をお勧めします。
頭痛と日常生活
頭痛は、日常生活に大きな影響を与えることがあります。仕事や勉強に集中できなくなったり、人間関係がうまくいかなくなったりすることもあります。頭痛が頻繁に起こる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。