不整脈:心臓の鼓動が乱れる!? 原因、症状、治療法を分かりやすく解説
不整脈とは
心臓は通常、1分間に60〜70回程度で規則的に収縮しますが、このリズムが崩れることを不整脈と呼びます。心拍数が多い、少ない、本来起こらないタイミングでの収縮など、さまざまなバリエーションがあります。不整脈は治療が必要な場合とそうでない場合がありますが、危険なものもあるため注意が必要です。
不整脈の症状
不整脈の症状は、人によって様々ですが、主なものを以下に挙げます。
- 動悸: 胸がドキドキする、動悸がする
- 息切れ: 息苦しい、息が吸えない
- めまい: 目が回る、ふらつく
- 失神: 突然意識を失う
- 胸痛: 胸が痛い、締め付けられるような感じがする
これらの症状以外にも、疲労感、倦怠感、肩こり、頭痛などを感じることもあります。
不整脈の原因
不整脈の原因は様々ですが、主なものを以下に挙げます。
- 加齢: 加齢とともに、心臓の筋肉や神経が弱くなり、不整脈が起こりやすくなります。
- 生活習慣: 偏った食生活、運動不足、睡眠不足、ストレス、喫煙、過度な飲酒などは、不整脈のリスクを高めます。
- 心臓病: 心筋梗塞、心不全、弁膜症などの心臓病は、不整脈の原因となります。
- 遺伝: 家族に不整脈の人がいる場合、発症リスクが高くなります。
- 薬: 一部の薬は、不整脈の副作用を引き起こすことがあります。
不整脈の種類
1分間の脈拍が50回以下の場合を徐脈、100回以上の場合を頻脈と呼びます。運動、精神的興奮、発熱などでも脈拍は自然と高くなりますが、これは生理的頻脈です。頻脈を起こす明らかな要因がないにもかかわらず、1分間の脈拍が120回以上になる場合は、病的な頻脈の可能性があります。
不整脈は、大きく2種類に分類されます。
- 頻脈: 心拍数が正常よりも速くなる不整脈です。
- 徐脈: 心拍数が正常よりも遅くなる不整脈です。
さらに、それぞれの種類の中で、様々な病名が存在します。
頻脈
- 洞性頻脈: 心臓の洞結節と呼ばれる部位から発生する頻脈です。
- 上室性頻脈: 心房や心室の上部から発生する頻脈です。
- 心室性頻脈: 心室の下部から発生する頻脈です。
- 発作性上室性頻脈 (PSVT): 突然発作的に起こる頻脈です。
- 心房細動: 心房が不規則に震える状態です。
- 心室細動: 心室が不規則に震える状態です。心室細動は、死に至る可能性のある重篤な不整脈です。
徐脈
- 洞性徐脈: 心臓の洞結節と呼ばれる部位から発生する徐脈です。
- 房室ブロック: 心房と心室の間の伝導が阻害される徐脈です。
- 洞性徐脈症候群: 洞性徐脈によって、めまい、失神などの症状が現れる病気です。
- 心房結節症候群: 心房結節の機能が低下し、徐脈や頻脈などの症状が現れる病気です。
動悸・息切れ・胸痛で受診した際におこなう検査
医療機関の方針や検査設備によっても異なる可能性はありますが、当院では下記のような検査を行います。
- 血圧測定
- レントゲン検査
- 心電図検査
- ホルター心電図検査
- 血液検査
より詳細な検査が必要、高度医療が必要と判断した場合には専門の医療機関に紹介させていただきます。
動悸・息切れはストレスでも出現することはありますが、重大な病気の兆候として出る場合もあります。異常を感じた場合には放置せずに医療機関を受診し、相談しましょう。
当院でも動悸・息切れ・胸痛の診察・検査が可能です。
診察時間であればいつでも検査も対応しております。
感染症の方は動線を分けておりますので、感染症の流行期も安心してご受診いただけます。
当院で対応が難しい場合には、責任をもって専門病院を紹介させていただきます。