いぼ
いぼの概要
いぼは、皮膚や粘膜に発生する小さな隆起物で、主にウイルス感染や加齢によって引き起こされます。いぼは良性の皮膚疾患であり、通常は痛みを伴わないものの、外見や場所によっては不快感や心理的ストレスを引き起こすことがあります。いぼの中でも最も一般的なのは、ヒトパピローマウイルス(HPV)によるウイルス性いぼです。
いぼの症状
いぼの症状は、種類や発生場所によって異なりますが、一般的には以下のような症状が見られます。
- 小さな隆起: 小さな硬い隆起として現れます。
- 色の変化: 肌色、白色、または茶色っぽい色のいぼが見られます。
- 表面の質感: いぼの表面は滑らかである場合もあれば、ざらざらとしている場合もあります。
- 感染部位による違い: 手足、顔、首、性器などに発生する場所によって形状やサイズが異なります。
いぼの原因
いぼの原因は主に以下の要因に分けられます。
- ウイルス感染: 多くのいぼの要因となるものです。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされます。HPVには100種類以上の型があり、それぞれが異なる部位に異なるタイプのいぼを引き起こします。
- 加齢: 特に顔や首、手の甲などに見られる「老人性いぼ」は、紫外線や皮膚の老化によって発生します。
- 環境要因: 傷や小さな擦り傷がある皮膚にウイルスが侵入しやすく、これがいぼの形成に繋がります。
いぼの種類
いぼにはいくつかの異なるタイプがあります。
- 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい): 手や足にできやすい硬いいぼで、しばしば痛みはありませんが、広がりやすいのが特徴です。
- 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい): 小児や若年者に多く、顔や手の甲に平らで滑らかな形状のいぼが集まってできます。
- 尖圭コンジローマ: 性器周辺にできるいぼで、性感染症の一種です。見た目がカリフラワーのようにボコボコしているのが特徴です。
- 老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい): 加齢に伴い発生するいぼで、顔や首、背中などに多く見られ、色もさまざまです。